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宮城の明治村でタイムスリップ!明治の建築群とウナギを堪能して。

2016年10月22日

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 宮城県北東部の登米(とめ)市登米(とよま)町は、町の中央を北上川が流れ、東に北上山地、西に田園地帯が広がる自然豊かなところです。また、明治時代の洋風建築物や重厚な蔵造りの商家や鈎型小路、藩政時代の武家屋敷や史跡などが現存しており、「みやぎの明治村」と呼ばれています。古い建築物が点在する町を歩いていると、明治時代にタイムスリップしたような気分になります。
 まず、訪れてほしいのが国指定重要文化財の教育資料館です。明治21年(1888年)に建てられた旧登米高等尋常小学校の校舎で、洋風木造二階建ての優美な建物。中央の白いバルコニーや両端にある六角形を半分に切った形の昇降口が、モダンな雰囲気を醸し出しています。館内には昔のままの机や腰掛オルガン、各時代の教科書などが展示されています(入館料400円)。

20161022_01.jpg 教育資料館から徒歩約3分の水沢県庁記念館は、堂々とした入母屋造りの日本建築(入館料200円)。明治5年~8年まで水沢県庁舎として使われ、その後は小学校や裁判所として使われたそうです。水沢県庁記念館前の武家屋敷通りには、白壁の武家屋敷が並び、藩政時代を偲ばせます。
 武家屋敷通りを抜けてさらに3分ほど歩くと、警察資料館が現れます。こちらは明治22年~昭和43年まで登米警察署として使われていた建物。バルコニーが印象的な白い洋風建築で、警察署とは思えないほどオシャレな建物です(入館料300円)。警察資料館から続く蔵づくり商店街には、醸造蔵や大正~昭和期の洋館風の店もみられます。

20161022_02.jpg 散策をしながらレトロな史跡や町並みを見学したら、ウナギを味わってみては。かつて北上川ではウナギやナマズ、アユ、イワナなどの漁が盛んだったそう。警察資料館の向かいにある割烹清川は、約300年の歴史があるウナギ料理の名店。香ばしく、ふっくら柔らかな身が口の中でほろりと崩れて旨味が広がります。 
 田園風景と昔の街並みが残る登米町は静かで穏やかな時間を過ごせます。宮城の明治村までは東北自動車道築館ICから車で約45分、秋山質店のある郡山市からは約3時間です。を経て街並みの散策とおいしいウナギを味わいに出かけてみませんか。


(写真/記事:島崎聖子)