郡山の質屋からおトク情報発信中 「質屋情報」記事一覧

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.19

2020年09月05日

コロナ禍の影響!?
金と株の不思議な動き

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季節は夏から秋へと移りつつある今日この頃、いかがおすごしでしょうか。新型コロナもなかなか落ち着かず、不安や不便さを感じている方も多いと思います。このようなときだからこそ、当店に遊びにいらっしゃいませんか?ブランドウォッチ、ジュエリーなど、きらびやかなものを見るだけでも気持ちが上がるかもしれません。ブレラ質アキヤマの店内は、抗菌コーティングの「デルフィーノ」とオゾン脱臭機により、清潔な空間を維持しています。安心してお立ち寄りください。

さて、今日は「金(きん)」についてお話ししたいと思います。皆さんも、金の価格高騰のニュースを見聞きしていらっしゃるのではないでしょうか。2020年7月、金の価格は日本円・ドルベース共に過去最高値を更新し、現在も非常に高い価格で取引されています。これまで、金の価格はおおむね右肩上がりで推移してきました。当店がオープンした15年前に比べると、1g当たりの価格は約4倍にまで上昇しています。当店のお客様の中にも500g、1kgといった金製品をお持ち込みになった方がいらっしゃいました。

金の相場を考えるとき、投資家の方は株についてもお調べになると思います。今までは「金と株価は反比例する」というのが通説でした。ところが今、金も株価も上がっているのです。なぜでしょうか。

新型コロナによって経済活動が制限され、国や地方自治体からは給付金や助成金が支給されました。個人や法人に「現金」が入ったものの、そのお金は暮らしや事業の維持に優先され、外出を伴う買い物、レジャー、旅行に使われるケースは少数派だったようです。その一方で、家にいながらお金を動かす方法があります。例えば、ネットを使った株式投資なら外出は不要です。自宅でのネット株取引の増加が「株も上がる」現象を招いた一因と考えられます。


「金」と向き合って15年
金のことなら何でもご相談ください

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金は、ブレラ質アキヤマが最も力を入れてお取り扱いしている品目のひとつです。長いお付き合いのお客様の中には、金の取引を目的とされている方もいらっしゃいます。当店の金の買取相場を常にチェックし、「今が一番高く売れる!」と思われるタイミングでご来店されるのです。ブレラ質アキヤマのホームページでは、トップの見やすいところに金の相場をご提示しています。興味のある方はぜひご覧ください。今後もブレラ質アキヤマは、金の相場の動きにしっかり向き合い、なるべく高価格で買い取ることでお客様に喜んでいただけるようにがんばります。

コラムの前半で、「金の価格が15年で約4倍に上がった」とお話ししました。仮に10万円の金製品を持っていたとしたら、15年間で40万円になっている計算です。私の頭の中には「もしも、金を運用していたら今頃......!」という妄想がふくらむこともありますが、独り言です(笑)。やはり商売が第一、個人としてはコツコツと慎ましく暮らしていこうと思います。もちろん皆さんは、当店を活用して金で利益を得ていただければ幸いです。金のことなら何でもご相談ください。

次回のコラムでは、新型コロナによる影響と思われる現象のひとつ「出質(でびち)ラッシュ」についてお話ししたいと思います。(続く)

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.18

2020年05月16日

ご存知ですか?
「質入れ・質預かり」

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緑が目にまぶしい爽やかな季節になりました。その一方で新型コロナウイルスの終結にはまだ時間がかかるようです。皆様、いかがお過ごしでしょうか。郡山の質屋、ブレラ質アキヤマは通常どおり営業を続けております。前回のコラムでもお伝えしましたが、当店は光触媒と銀の組み合わせを応用した店内コーティング施工「デルフィーノ」と、オゾンによる除菌・消臭器「Lion3.0」を設置し、ダブルのパワーで店内の隅々まで清潔に保っています。安心してご来店ください。

さて、当店のお客様は"大人の方々"です(厳密には法律上、18歳未満の方は質屋をご利用いただけません)。主婦の方、年金を受給している方にも多くご利用いただいておりますが、大半は何らかのお仕事をされている方です。ご商売を経営している方はもちろん、お勤めの方も、新型コロナウイルスが及ぼす景気への影響が気になっていると思います。こういうときにも、質屋がお役に立ちます。

おうちで過ごす時間が長くなる今、クローゼット、押し入れ、物置などを整理してみませんか?金などの貴金属、ジュエリー、腕時計、ブランドバッグなどが眠っているかもしれません。今回のコラムでは、お客様が大切な品物を「売らずにお金にする方法」=「質入れ・質預かり」についてご案内いたします。


「質入れ・質預かり」は
信頼できるお店をご利用ください

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質屋の商売が生まれたのは安土桃山時代といわれています。「質入れ・質預かり」の取引は、700年以上の長きにわたって今日まで続いているのです。皆さんも、時代劇や昭和時代のホームドラマで、刀や着物を質屋に持って行くシーンを見たことがあるのではないでしょうか。「質入れ・質預かり」では、お客様が預けた品物が担保となり、品物に見合った現金をご融資します。お客様は、期限までに融資されたお金+質料(保管料を含むお利息)をお支払いされることで、預けていた品物が手元に戻ってきます。

では、期限までにお支払いができなくなった場合はどうなるのでしょうか。一般的には、借りたお金を返さないと返済を催促されるイメージをお持ちだと思います。しかし、質屋は催促をしません。プライバシー保護の観点から、期限についてご連絡をすることもありません。もしも期限を過ぎてしまったら、お預かりしていた品物の所有者がお客様から質屋に移ります。これがいわゆる「質流れ」です。質預かりの期間は通常3カ月ですが、質料をお支払いいただければ延長も可能です。

「質入れ・質預かり」は、お客様に品物をお返しすることが前提ですから、責任を持って保管をしています。ブレラ質アキヤマの金庫は、行政の基準を上回る耐火性能・防盗性能を持つ上、庫内にはエアコンと除湿器を設置しています。365日最適な温度と湿度を保ち、防湿・防カビにも万全の注意を払っています。また、2011年に発生した東日本大震災発生時、当店は震度6強の地震に見舞われましたが、金庫はびくともせず、お客様からお預かりしていた品物をしっかりと守ることができました。

「質入れ・質預かり」は、「質屋営業法」という法律に基づいています。当店は、「全国質屋組合連合会加盟店」に登録しておりますので安心してご利用いただけます。経営者の方なら運転資金として、個人の方なら給料日までのつなぎ等、大切な品物を手放さず、周囲に知られることなくお金を借りられる「質入れ・質預かり」をぜひご利用ください。

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.17

2020年04月15日

おうちにいながら
質屋をご利用いただけます

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「Stay Home(おうちにいよう)」を合言葉に、家で過ごしている方が多いと思います。おうち時間が長くなる今こそ、家の中を片づけるチャンス!気分転換になるだけでなく、押し入れやクローゼットから使っていないバッグやジュエリーが見つかるかもしれませんよ。

外出を控えている方、郡山から遠い地域に住んでいる方、この機会に不要になったブランド品や貴金属を自宅にいながらお金に変える宅配ネット買取をお試しになりませんか?

スマホやパソコンから会員登録をしたら、ブレラ質アキヤマの無料メール査定をチェックしてみてください。その後は、下記のいずれかの方法からお選びいただけます。

◇ブレラ質アキヤマのイチオシ!「最速!住民票コース」
①買取申込書、お品物、住民票写し(コピーではなく原本)の3点を宅配便でお送りください。②査定結果をご連絡します。③OKであれば口座にお振り込みいたします。

◇お手元の身分証明書※を使いたい方に「お手軽!身分証コース」
①当店から買取申込書を日本郵便の本人受取郵便の特例型で送ります。身分証明書をご準備いただき、郵便窓口もしくは配達でお受け取りください。②買取申込書、お品物、身分証明書のコピーの3点を宅配便でお送りください。③査定結果をご連絡します。④OKであれば口座にお振り込みいたします。

初めての宅配ネット買取では、「古物取引の非対面取引」における必要書類として、住民票写しや身分証明書をご用意いただくことになりますが、2回目以降は手続きがとても簡単になります。詳しくは、当店ホームページの「宅配ネット買取」をご覧ください。

※運転免許証、パスポート、健康保険証など。




見えない空気もキレイに!
ブレラ質アキヤマのウイルス対策

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郡山のブレラ質アキヤマは、現在もがんばって営業を続けております。このような状況の中、ご来店くださるお客様に安心してご利用いただくために、2つの工夫をしています。

1つ目に、「デルフィーノ施工」です。初耳の方が多いと思いますが、医療関係のお仕事に就いている方ならご存じかもしれません。これは、光触媒と銀の組み合わせを応用した店内コーティング施工の一種で、「感染予防」「抗菌」「消臭」「防カビ」の4つの効果が持続するものです。元は、病院のニーズに応える形で開発されました。効果は半永久的だそうですが、当店では年に1回メンテナンスを行っています。

2つ目が、オゾン除菌・消臭器「Lion3.0」の設置です。医療器メーカーが開発した機器で、オゾンと紫外線が空気中に浮遊する菌・ウイルス・花粉などのアレルゲンを不活化(死滅させること)する働きがあります。さらに、ドアノブ、床、家具などに付着する菌やウイルスなどの除菌・殺菌も可能です。

ブレラ質アキヤマの店内は、「デルフィーノ」と「Lion3.0」のダブルのパワーによって清潔な空気が高いレベルで保たれており、季節性インフルエンザはもちろん、新型コロナウイルスにも対応しています。気持ちの良い店内で、ゆっくりとお過ごしいただければ何よりです。

「デルフィーノ」と「Lion3.0」を設置したのは、新型コロナウイルスの流行よりずいぶん前のことです。今までも、これからも、お客様のために何ができるかを考え、より良いサービスを実践してまいりたいと思います。

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.16

2020年03月26日

年に2回ずつ東京と
大阪の催事に出店しています

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今回は、ウイスキーに関するコラムを一旦お休みして、"ブレラ質アキヤマ 大阪出張編"をお届けします。

ブレラ質アキヤマは、年に4回ほど郡山を飛び出し、東京と大阪の百貨店へ出張営業に出掛けています。東京は新宿の京王百貨店、大阪は梅田の阪神百貨店で、それぞれ春と秋の年2回ずつ、質流れ品の催事が行われているのです。コラム読者の皆さんの中にも、このような催事にお出かけになったことがある人がいらっしゃるかもしれませんね。ちなみに、東京や大阪の催事にはスタッフが交代で出張します。ブレラ質アキヤマは通常通り営業していますのでご安心ください。

2020年2月19日から25日まで、阪神百貨店で「第31回全国質流れ品大バザール」が開催されました。フロア全体に全国から集まった質屋が所狭しと並び、質流れ品のブランドバッグ、宝石類、時計などを山のように陳列します。ブレラ質アキヤマも、お世話になっている先輩質屋さんのブースをお借りして商品を並べています。つまり、「ブレラ質アキヤマ」の看板こそ掲げていませんが、郡山から持参した商品をお売りしているのです。




阪神百貨店の催事に
ご来場くださったお客様に感謝!

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たくさんの質屋と、たくさんの商品が一堂に会する百貨店の質流れの催事。お客様は、オープンな雰囲気の中を自由に歩きながら、お目当ての品を探すことができます。ずらりと並ぶきらびやかなジュエリー、憧れのロレックスの腕時計や、エルメス、ルイ・ヴィトンのバッグ、財布などを間近で見られますよ。日頃から質屋を愛用されている方も、質屋を利用したことがない方も、何十軒もの質屋の中から掘り出し物を見つける感動や、ウインドーショッピングのウキウキ感を味わえる一大イベントです。

阪神百貨店の質流れバザールは関西のお客様にはおなじみのイベントで、毎回多くのお客様で賑わいます。ただ、今回は新型コロナウイルスの影響があり、ご来客数はかなり少なめでした。それでもご来店くださるお客様のために、私たちは一生懸命接客をさせていただきました。

7日間の催事を振り返り、私は「今回の催事、意外と良かったなあ」と感じています。というのは、この状況で足をお運びになったお客様だけあって、真剣に品定めをされている方、購買意欲の高い方が多かったからです。活気のある催事もうれしいですが、いつもより落ち着いた雰囲気の中で、関西のお客様とじっくり会話をするのは新鮮な体験でした。その中で、うれしい出来事がありました。(続く)

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.15

2020年03月11日

開拓時代のアメリカで
仕事中にハイボール!?

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ハイボールのネーミングの由来について、イギリス発祥説に続き、アメリカで生まれたエピソードを紹介します。

19世紀の開拓時代の南部アメリカで、物流を支えていたのは鉄道でした。この頃、鉄道の信号には「ボール信号」が使われていたそうです。長い棒の先にボールを取り付け、そのボールを上下させることで運転士に「進行」「停止」を伝える仕組みです。ボールが高い位置(=ハイ・ボール)にあれば青、つまり「進行せよ」。低い位置にあれば赤、「停止せよ」という意味ですね。のんびりとした開拓時代、鉄道会社の駅員はバーボンウイスキーを飲みながら仕事をしていたそうです。しかし、信号がハイ・ボールの状態になると、ちびちび飲んでもいられません。なぜなら、間もなく列車が入って来るからです。駅員は飲み残しのバーボンにソーダ水を入れて一気に流し込んだとか。そのため、バーボンのソーダ割を「ハイボール」と呼ぶようになったと伝わっています。

イギリス発祥説とアメリカ発祥説、ともに不確かなエピソードとされていますが、なかなかおもしろいと思いませんか。これからバーに出掛けて、ハイボールを一杯やるよという方、お友だちにこの話を披露してみてはいかがでしょうか。




ウイスキーの原酒不足

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こちらのコラムでは、日本産ウイスキーが誕生から100年に満たないにも関わらず、「響」、「白州」、「山崎」といった人気銘柄の価格が高騰している理由をお伝えしてきました。続いて、価格高騰4つめの理由「原酒の不足」についてお話ししたいと思います。

日本のウイスキーは、長らく売り上げ低迷の時期がありました。メーカーとしては、売れないウイスキーの製造や設備投資を控えるのも当然です。しかし、ハイボールのCMや世界的コンテストでの入賞を機に、需要が急激に伸び始めました。そのためにウイスキーの需給バランスが崩れ、原酒不足に陥ってしまったのです。その影響で、人気の銘柄のいくつかが休売を余儀なくされました。一例として、サントリーは2018年6月に「白州12年」、同年9月頃より「響17年」を休売し、現在に至ります。「白州12年」の場合、熟成させるためには12年以上の年月を必要とするそうです。作りたくても作れないというのが現状です。発売が再開されるには、まだしばらくかかりそうですね。(続く)

<参考文献>
『はじめてのひとり飲み バーとウイスキーの素敵バイブル』(倉島英昭、藤井達郎監修/株式会社三栄書房/2019年2月3日発行)
『ウイスキー その魅力と知識を味わう芳醇本』(博学こだわり倶楽部[編]/河出書房新社・中/2015年3月1日初版発行)
ほか、ウイスキーメーカーのWEBサイトを参考にさせていただきました。