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知っているようで知らない「質屋」の話 vol.14

2019年10月02日

ハイボールのCM効果

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2009年に放映されたサントリー「ハイボール」のテレビCM は、長く低迷していたウイスキー消費を大きく動かすきっかけの一つとなりました。

10年も続くシリーズCMで、定番ソング「ウイスキーがお好きでしょ」が流れると、「あ、ハイボールのCMだ」と反応される方も多いのではないでしょうか。舞台は、マンションの一室にも隠れ家風の店にも見えます。そして、目の前でハイボールを作ってくれるのは、初代が小雪さん、2代目は菅野美穂さん、現在は3代目の井川遥さん。カジュアルすぎず、ラグジュアリーすぎない雰囲気の中で交わされる小粋な会話。なんだか、「行ってみたいな」と思わせる空間ですし、ハイボールが、ウイスキー、ソーダ、レモンで作られる飲み物であることも理解できます。

ちなみに、CMはサントリー「角瓶」を宣伝するものです。角瓶は、1500円前後のお求めやすい銘柄です。ハイボールのCMが、ウイスキーのハードルを下げる役割を果たしたといえるでしょう。




ハイボールの名前の由来

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念のためにお伝えしておくと、ハイボールはCMのために作られた飲み方ではなく、以前から飲まれていたカクテルの一種です。ウイスキーに限らず、炭酸水で割ったお酒を「ハイボール」と呼ぶことがありますが、やはりハイボールと聞いて真っ先にイメージするのはウイスキーで作ったものだと思います。ご自宅に、ウイスキー、炭酸水、レモン、氷があれば、簡単に手作りすることができます。宅飲みのレパートリーが増えそうですね。缶のハイボールを買えば、もっと手軽です。例えば、出張帰りの新幹線で、ナッツなどのおつまみと一緒に缶入りハイボールを飲んで疲れを癒すのもいいですね。ハイボールは、お店でも提供されています。「余市」「竹鶴」「山崎」といった高級なウイスキーを使ったハイボールの味わいは、また格別ですよ。

ところで、「ハイボール」というネーミングの由来をご存知ですか?ネットや本で調べたところ、19世紀ごろにイギリス、あるいはアメリカで生まれた名前のようです。諸説ある中から、いくつかご紹介したいと思います。

まずは、イギリス発祥説を2つ。ひとつめは、ハイボールの「泡」が名前の由来となったお話しです。ウイスキーを炭酸水で割ると、下から上、つまり高い方へと泡が上がっていきますね。小さな丸い泡をボールに見立て、「high(高い)ball(ボール)」と呼ぶようになったそうです。イギリス発祥説2つめ、舞台はゴルフ場です。ゴルフを楽しんでいた男が自分の打順が回ってきたときに、のどを潤そうと近くにあったウイスキーのソーダ割をゴクゴクと飲んだそうです。「なんておいしんだ」――その男の元に、他のプレイヤーが高く(high)打ち上げたゴルフボール(ball)が飛んできました。そのため、男が飲んでいたお酒が「ハイボール」と呼ばれるようになったということです。アメリカ発祥説は、次回のコラムでご紹介します。(続く)

<参考文献>
『はじめてのひとり飲み バーとウイスキーの素敵バイブル』(倉島英昭、藤井達郎監修/株式会社三栄書房/2019年2月3日発行)
『ウイスキー その魅力と知識を味わう芳醇本』(博学こだわり倶楽部[編]/河出書房新社・中/2015年3月1日初版発行)
ほか、ウイスキーメーカーのWEBサイトを参考にさせていただきました。