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知っているようで知らない「質屋」の話 vol.13

2019年09月03日

日本のウイスキーメーカーといえば

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一部の銘柄で、長く高値取引が続いているジャパニーズ・ウイスキー。価格高騰の4つの理由の3つ目、「ウイスキー製造会社による新しい飲み方の提案」についてお話ししたいと思います。ヒントはサントリーです。

日本のウイスキー製造会社の2トップを尋ねられたら、「ニッカウヰスキー」と「サントリー」と答える人が大半だと思います。世界的コンテストの常連である「竹鶴」はニッカウヰスキー、「白州」「響」「山崎」はサントリーの銘柄です。あまり知られていませんが、キリンディティラリー、宝酒造などでもウイスキーが作られています。

歴史的に見ると、ジャパニーズ・ウイスキーの元祖はニッカウヰスキーです。設立時の社名を「大日本果汁株式会社」といい、現在はアサヒグループの一社としてウイスキーを作り続けています。社名に「ウヰスキー」とつくだけあって、取扱商品のほとんどがウイスキーです。ウイスキー以外では、少ないながらもカフェジン、カフェウォッカを作っています。それぞれ、「カフェ式連続蒸留機」を使用するジンとウォッカのため、このような名前がついています。

サントリーは、言わずと知れた飲料メーカーの大手です。ビール、ワイン、焼酎といったお酒のほか、果汁飲料やお茶など、ソフトドリンクも幅広く手掛けています。




10年前に比べて増えた?減った?
ウイスキーの消費量

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私がお酒に関するコラムを書くようになってしばらく経ちますが、お酒についていろいろ調べているうちに、おもしろいデータを見つけました。その名も「酒のしおり」。このデータをどこが作っているかは、後日お話ししたいと思います。

酒のしおりに掲載の「酒類販売(消費)数量の推移表」によると、2016(平成28)年、ウイスキーの年間消費量は年間145,197キロリットル、成人1人当たりの消費量に換算すると1.4リットルだそうです。ウイスキーは1瓶が700mlのものが多いので、1人がおよそ2本を消費している計算ですね。この数字、10年前はどうだったのでしょう。2006(平成18)年は、年間消費量が79,639キロリットル、成人1人当たり0.8リットル。10年間で約1.8倍ものウイスキーが飲まれるようになったことがわかります。

ウイスキーと日本の大人たちにいったい何があったのでしょうか。その理由のひとつとして、サントリー「角ハイボール」のCMがウイスキーの消費量アップに大きく影響したといわれています。出演者は女優の小雪さんで、2009年から放映が始まりました。(続く)